#279 3つの「うれしい」を、くれる
あなたの、時間軸の長さが好き。
久しぶりに、あなたにメールした。
あなたは、優しい返事をくれた。
まるで、毎日メールをやり取りしていたみたいに。
あなたの、大きさが好き。
私のほうから、メールしなくなっていたのに。
そんなことを、おくびにも出さずに、あなたはいつものように、微笑んでいる。
メールの向こう側だけど、あなたが微笑んでいるのが、わかる。
「明日、会おう」
どうして、わかったのかしら。
私が、言いたくて、言えなかったことを。
会おうと、言ってくれたのも、うれしい。
私が、言いたかった言葉を、言ってくれたのも、うれしい。
あなたに、会えるのも、うれしい。
あなたに、送ったメールは、
《うれしい、うれしい、うれしい》
強調のために、3つの「うれしい」を送ったんじゃない。
3つの「うれしい」は、全部違う意味。
しかも、あなたは、それを解読してくれる。
「僕も、会いたいよ」
また、やられた。
私が、「会いたい」とメールする前に、「僕も」って、言われてしまった。
会ったら、どうしよう。
「キスして、ハグして、お昼寝して、ご飯を食べに行こう」
そう。
あなたは、私がしてほしいことを、言葉にしてくれる。
そう、そういうことを、したかったの。
どれくらい、あなたにメールしてなかったかしら。
今日は、私の記念日になった。
「今からでも、会いたいよ」
またまた、やられた。