» page top

#285 おしゃべりしながら

おしゃべりを聞いてくれる、あなたが好き。
あなたに愛されている時、おしゃべりになっている私がいる。
私は、おしゃべりが得意ではない。
何を言えばいいか、一拍、テンポが遅れてしまう。
テンポが遅れると、ますます焦って、話せなくなってしまう。
そんな私が、あなたにベッドで愛されている時、こんなにおしゃべりになってしまう。
おしゃべりをしているのか、エッチをしているのか、わからないくらい。
あなたの世界では、おしゃべりとエッチの境目がない。
おしゃべりを楽しむように、エッチを楽しんでいる。
ここまではおしゃべりで、ここからはエッチ、というのではない。
おしゃべりが、エッチを盛り上げる。
エッチが、おしゃべりを盛り上げる。
こんなにおしゃべりをしていいのかと思うくらい。
エッチの最中におしゃべりをする女の子を、あなたが嫌いでなくてよかった。
あなたは、黙って私のおしゃぶりを聞いてくれる。
今、興奮して、おしゃぶりと、言ってしまった。
間違っていない。
自分で、笑ってしまった。
おしゃぶりをしながら、おしゃべりをしている。
おしゃべりをしながら、おしゃぶりをしている。
おしゃぶりは、あなたの体とのおしゃべり。
おしゃぶりとおしゃべりを同時にできる贅沢。
おしゃべりという言葉は、おしゃぶりから生まれたに違いない。
今もこうしてあなたにおしゃべりをしている時も、ずっとおしゃぶりをしている。
おしゃぶりをしていると、おしゃべりをしたくなる。
どっちかひとつをするのではなくて、同時にしている。
「あのね、あのね」って、おしゃぶりをしている。
おしゃぶりを聞いてくれる、あなたが好き。



【中谷先生のおすすめ電子書籍TOP3】 紹介記事はこちらからどうぞ