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#300 一緒に、ごろんして

あなたの「やれやれ」が好き。
やっと、2人きりになれた。
「やれやれ」
あなたが、つぶやく。
あなたは今日も1日、ハードワークだった。
今日だけでなく、毎日、ハードワーク。
超人的に働いている。
つかの間のひと時。
私といてくれる幸せ。
そんなあなたが、「やれやれ」と、言ってくれる。
私との時間に、ほっとした気分になってくれる。
あなたの「やれやれ」が、うれしい。
モードを、私の前で切り替えてくれている。
「やっと、2人きりになれた」
も、「やれやれ」に入っている。
「ごろんと、しよう」
も、入っている。
いつもみんなに気を使っているあなたが、気を抜いてくれる。
あなたの「やれやれ」は「しあわせ」と言っているように聞こえる。
微笑んでいる。
山の上でするような、大きな深呼吸のように感じる。
戦闘モードの交感神経が、リラックスモードの副交感神経に、オセロ風ゲームのようにパタパタと切り替わっていく。
あなたの深い吐息が、いつまでもいつまでも長く続く。
電源が、オフになっていく。
あなたのオンからオフになっていく瞬間が、好き。
その瞬間に、立ち会えるのが私の幸せ。
戦士のつかの間の休息。
全ての人に見せるわけではない。
心を委ねている相手にしか見せない。
どんなに「私の前で、リラックスしてください」と言っても、してもらえるわけではない。
あなたは、もう寝息を立てている。
そして、もう1人のあなたが、元気いっぱいになっている。



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