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#310 あなたの唇を、知っている人生

あなたの唇が、好き。
どうして、そんなに柔らかいの。
100万回、キスしてもらっているのに、まだ驚かされる。
不思議。
初めてキスしたみたいに、柔らかさで、驚かされる。
私の唇より、はるかに柔らかい。
どんな女の子より、柔らかい。
たとえようのない柔らかさが、忘れられない。
あなたの唇の柔らかさを知っている女の子になれてよかった。
たとえ、あなたに抱いてもらえない人生でも、あなたの唇を知っている人生なら、私は満足。
来世で、たとえ、抱いてもらえなくても、キスだけは、してね。
一度でいいから、キスしてね。
あなたに一度でもキスしてもらう人生と、あなたのキスのない人生では、天国と地獄。
他の何もいらないから、キスしてね。
一度でもいいから、キスしてね。
この世の中には、あなたの唇を知っている女の子と、知らない女の子がいる。
あなたの唇を知っている女の子で、よかった。
私は、幸せ。
見ているだけでも、あなたの唇は、柔らかそう。
でも。
キスしてみないと、この柔らかさは、わからない。
抱いてもらうのも、素敵。
キスしてもらうのは、もっと素敵。
あなたの唇を知っている人生。
あなたの唇を知らない人生だったら、と考えたら、冷や汗が出る。
今日、街で、私好みのかわいい女の子を見た。
彼女の唇を見ていた。
この子は、あなたの唇をもう知ってるかどうか、心配になった。
せっかく美人に生まれたのに、あなたの唇を知らないで一生終わったら、もったいない。
一生、処女で終わってもいいから、あなたの唇を知っておくといいよ。



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