#320 タイムループから、抜け出せない
あなたの、タイムループが好き。
あなたの上で、いった。
あなたのマッサージをしていた。
気がついたら、あなたの上で、いっていた。
いつ、そうなったのか。
頭のなかで、映像を巻き戻す。
ガマンできなくなった。
ちょっとだけ、味わってみた。
あなたの上で、いっていた。
まだ、早い。
味わってからが、また早送りになった。
あなたの上で、いった後、体がビクッとなって、あなたに覆いかぶさる形になった。
あなたの唇が、近くになった。
あなたは、私の唇に、そっと優しいキスをしてくれた。
キスしてほしかった。
あなたには、すぐバレてしまう。
キスしてほしくて、ビクッとなって、あなたに唇を近づけたわけじゃない。
嘘をつきました。
キスをしてほしくて、近づきました。
でも、ビクッとなったのも、ホントです。
まだ、入っている。
いくと、あなたの唇が欲しくなる。
いった後、あなたにキスしてもらうと、またいってしまった。
あなたの上で、いっていた。
あれ、これはさっきも考えた。
映画を思い出した。
同じ数分間を何度も繰り返す映画。
あなたに教えてもらった。
その映画では、主人公は数分間の間に何度も、殺された。
タイムループ物と、教えてくれた。
あなたの上で、いっていた。
私は、あなたの上で、何度もいくタイムループの中にいた。
もう、ここから、抜け出せなくていいからね。