#328 私の中の、路地に入って
あなたが知らない路地に入っていくのが、好き。
あなたに、ワンパターンはない。
あなたとのエッチは、毎回、画期的。
エッチに、画期的という言葉が、不思議な感じがするけど、画期的という言葉が、一番近い。
100年に一度の画期的なことが、毎回、エッチの中にある。
初めての体験を味わわせてくれる。
「凄いことをするよ」という感じではなく、する。
いつも通りのような顔で、とんでもない世界へ、連れて行ってくれる。
女の子がしてほしいのは、「何か」ではない。
自分が知らない世界へ、連れて行ってもらうこと。
ロマンチックも、快感も、知らない世界にある。
「どんなことが好き?」と聞かれても、答えることはできない。
言葉で言うことができないことが、してほしいことだから。
あなたは、私を見つめてくれる。
あなたは、私を見つめながら、同時に、別の何かを見ている。
「こんなことも、教えてあげたいな」っていう優しい目をする。
優しさに中に、いたずらっぽい表情もする。
あなたが、画期的なことをするのは、計画的でもない。
たまたま目の前に路地があったので、ちょっと入ってみようかなという感じで、入る。
あなたと歩いている時も、いつもの道を行くのかなと思ったら、「今日は気持ちがいいから、こっちの道を行こう」って、違う道を歩く。
「こんなところに、路地があった」って、入っていく。
あなたの冒険につきあうのが、好き。
あなたは、考えて動いていない。
あなたの身体が、自動的に、路地に入っていく。
生理的な感覚。
あなたの歩き方と、あなたの愛し方は似ている。
「えっ、これ、何?」って感じることは、あなたが頭で考えていることではない。
あなたの身体が、勝手に、私の中に見つけた路地に入っていく。
私の体の中の路地は、奥までどんどん続いていて、迷路のように入り組んでいる。
私は、あなたと一緒に、私の中の路地に入っていく。
自分の中の路地に入っていくって、不思議な感覚。
夢の中で、自分が自分を見ている感覚。
ほら、また、私の中に、新しい路地を見つけたでしょ。