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#344 一緒にいることを、許してくれる

あなたの時計を見ない優しさが好き。
あなたは、忙しい。
あなたの忙しさを、誰もわかっていない。
それが、切ない。
1秒あれば、睡眠にあてたい。
1秒あれば、勉強にあてたい。
はず。
なのに。
あなたは、微笑みながら、女の子に優しくしている。
「そろそろ」と、自分からは、決して言わない。
「もうちょっと、いいじゃない」と言う男の子とは、違う。
あなたは、いてくれる。
知らない人は、あなたが女の子を口説いているのではないかと、勘違いするだろう。
それは、そこらへんの男の子の発想。
あなたは、早く勉強に戻りたい。
1秒あれば、あなたは世界中の英知を学ぶことができる。
世界の芸術を、味わうことができる。
その貴重な時間を、口説くなんていう下世話なことに使っている暇はない。
あなたは、一緒にいることを、許してくれる。
その貴重さに、気づいてほしい。
私が、ハラハラする。
緊張してるのは、わかる。
まさか、一緒にいられるなんて。
でも、緊張してたら、時間だけが過ぎてく。
終電の時間が来た。
電車が、24時間営業でないのは、神様があなたを女の子から解放するために作った仕組みね。
あなたは、優しすぎる。
そんなにいつまでも、付き合わなくていいのよ。
神様、電車を、夕方6時で最終にしてもらえないかしら。
そしたら、少しでもあなたを、女の子から解放して、時間を作ることができるのに。



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