#345 私の中で、静けさを感じて
あなたの静けさが好き。
みんなが知っているあなたと、本当のあなたは、違う。
みんなは、あなたは大勢と一緒にいて、ワイワイしているのが好きだと思っている。
でも、違う。
あなたは、静寂を愛している。
あなたのハーレムは、キャーキャー騒ぐ場ではない。
まるで、神殿のように静かで、リラックスしている。
「ちっとも、パーティーが苦手に見えない」と、誰かが言った。
誰が、苦手だって。
あなたほど、パーティーの得意な人はいない。
得意だから、気を使って疲れる。
オシャレなパーティーがわかっているから、オシャレでないパーティーに、耐えられないだけ。
美学に、こだわっているから、美学のない人と一緒にいるのが、しんどくなるだけ。
あなたは、1人でいるのが好き。
あなたは、心の中にもハーレムを持っているので、1人でいても、ちっとも寂しくない。
ハーレムは、教養と恋と冒険に満ちている。
そこには、静謐な音楽が流れている。
あなたにそばにいることを許される女性は、あなたが1人でいる世界を、かき乱さない女性。
そういう女性と、一緒にいるのが、好き。
2人でいても、1人のような、一体感。
3人でいても、1人のような、静けさ。
はしゃいだり、照れたり、ギクシャクしたりすると、たちまちあなたの心の水面に、波紋を起こしてしまう。
あなたは、チヤホヤされることなんかに、飽きている。
そのことに、気づける女の子だけが、あなたのハーレムに入れてもらえる。
今、こうして、私の中にいる時も、あなたは、静かな世界に浸っている。
あなたの静けさを、私の中で、感じるのが好き。