#351　あなたの言葉で、いく

あなたの、会った後のメールが、好き。
あなたと、会う前が好き。
あなたと、会ってる間も好き。
あなたと、会った後も好き。
あなたを見送った後、あなたからメールが届く。
私が送ろうとしていると、届く。
いつも、負ける。
戦闘モードで、忙しいはずなのに。
「今度、会うのが、もう楽しみだよ」
今、同じ文章を、送る途中だったのに。
先に、言われてしまった。
自分の文章なのか、あなたの文章なのか、わからなかった。
そう思ってるでしょって、バレた気もした。
あなたが、私と同じことを考えてくれているのが、うれしい。
あなたが言うと、ちっとも社交辞令に感じない。
うぬぼれって言われるかもしれないけど、あなたが本当にそう感じてくれている気がする。
会った時、あなたは「会いたかった」という空気で、包み込んでくれる。
それだけで、いってしまう。
あなたが、私に、早く会いたいと感じてくれている。
それ以上に、セクシーなことってあるかしら。
「したい」も「抱きたい」も越えて、「会いたい」って、凄いことね。
「会いたい」っていう言葉が、こんなにドキドキする言葉だなんて。
まるで、女子高生みたいだけど。
大人の「会いたい」は、エッチな言葉になる。
「早く会いたい」という気持ちで過ごす、会うまでの時間。
なんでもない時間の流れが、鮮やかな時間の流れに変わる。
あなたは、私を言葉で包み込んでくれる。
言葉で、抱きしめてくれる。
言葉で、いかせてくれる。
あなたの言葉の魔法に、私は虜(とりこ)になっている。
最高の言葉責め。
返事を送る前に、またあなたから、メールが来てしまった。
振動で、いってしまった。