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#383 1000年後の、女子高生に

あなたの平安の風情が、好き。
『妄想日記』を読んでいて、ふと気づいた。
これって、男の子は読んでいて、わかるかな。
わかる男性と、わからない男性とが、くっきり分かれそう。
男性と女性で、セクシーに感じるツボが違う。
男性も女性も、セクシーに感じるものもある。
男性にはセクシーだけど、女性にはピンとこないものもある。
男性にはピンとこないけど、女性にはセクシーに感じるものもある。
あなたの『妄想日記』は、きっと男性にはピンとこないけど、女性には猛烈にセクシーに感じる世界。
だから好き。
それを、男性のあなたが書いているのが、好き。
書いているのではなくて、生きている。
あなたは、男性は全く気づかなくて、女性だけがセクシーに感じるコーナーを突いてくる。
女性でも、子供にはわからなくて、大人だけがわかるツボを突く。
どうして、そんな狭いツボがわかるのかしら。
あなたの前世は、平安時代の、日記を書いていた貴族のお姫様に違いない。
平安時代のお姫様は、日記を細かく書いていた。
日記に書かれた彗星接近の日付と、計算上の接近日が一致する。
古文の教科書に出てきたのは、ごく一部。
教科書に載せることができない赤裸々な物語が、たくさんあったに違いない。
ネットもSNSもなかった時代。
お姫様たちが、こっそり回し読みして、ドキドキしていた。
あなたは、平安時代に王子とお姫様の両方を、体験している。
あなたに感じる平安時代の空気は、その体験から来ている。
私たちが、『源氏物語』を古典の授業で習うみたいに、1000年後の未来に、授業で『妄想日記』を習っているかもしれない。
1000年後の女子高生に、私の幸せな気持ちが伝わるって、不思議。
女子高生で、この味がわかったら、きっといい女になるね。



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