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#384 善悪の川を、越えて

あなたの善悪を超越しているところが好き。
あなたは、いつも、受け止めてくれる。
なんでも「いいよ」と、受け入れてくれる。
ガマンしてではなく、自然に、受け入れてくれるのがいい。
ガマンされたら、しんどい。
あなたは、恋愛に善悪を持ち込まない。
「そんなことを、しちゃダメ」と言わない。
一般に、ダメなことでも、言わない。
恋愛は、善悪では割り切れない。
恋愛に善悪を持ち込む人は、恋愛はできない。
恋愛は、善悪を超えたところにある。
なんとなく、恋愛と善悪の間で、モヤモヤしている自分がいた。
あなたに会って、スッキリした。
そういうことだった。
善悪を超えたところから、恋愛が始まるのだ。
そう考えれば、まったく迷いがない。
善悪を超えることができないのは、善悪の内側にいたほうが、責任を取らなくていいから。
善悪の川を渡るには、自己責任が伴う。
自分で背負えなくて、恋愛をしても、楽しくなんかない。
文学の世界にある恋愛は、善悪を超えている。
あれって、作り話ではなくて、こんな生き方もあるよって、教えてくれている。
善悪を超えた恋愛って、あるのかな、とも思っていた。
幽霊やUFOと同じくらいの、フワフワした感覚だった。
あなたは、実在した。
実在のあなたが、善悪を超えた恋愛を、実証してくれた。
あなたは、私を背中に載せて、善悪の川を飛び越えてくれた。
いつ飛び越えたのかも、わからなかった。
気がついたら、川ははるか後ろのほうにあった。
海のように大きく見えた善悪の川は、田んぼの用水路くらいの小さな溝だった。
今までと、違う景色が広がっていた。



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