#385 自由な、奴隷に
あなたの奴隷が好き。
あなたの、奴隷になりたい。
今まで、奴隷になりたいなんて、考えてことがなかった。
あなたに会って、変わった。
私は、今まで、世間の奴隷だった。
なによりも切ないことは、奴隷であることに気づいてすらいなかった。
世間の奴隷になっているにもかかわらず、「私は、奴隷になるのは嫌だ」と感じていた。
世間が、快適に、便利で、安全になるほど、「奴隷になっている」ということを、忘れさせられてしまう。
あなたに出会って、気づいた。
あなたは、世間の奴隷になっていない。
便利な道具からも、お金からも、社会的名誉からも。
そんなあなたに比べれば。
私は、なんて、どっぷり漬かった奴隷だったんだろう。
あなたは、私を奴隷から、解放してくれた。
違う。
奴隷であることに、気づかせてくれた。
気づいた瞬間から、もう続けることはできない。
リンカーンは、奴隷を解放したのではなくて、奴隷になっているよと気づかせてくれたのだ。
同じ奴隷になるなら、奴隷の奴隷は、つまらない。
自由な人の奴隷になりたい。
あなたの奴隷になりたい。
あなたは、何物からも自由に生きている。
あなたに、抱かれている。
今、この瞬間、無限の自由を感じる。
抱き締めてもらっているのに、自由を感じる。
不思議な感覚。
このまま、永遠にあなたの奴隷でいさせて。