#404　普通でないことを、したい

あなたの「普通でないところ」が好き。
私は、今まで普通のことしかしてこなかった。
セックスだけでなく、生き方も、普通に生きてきた。
どうせだから、生きてるうちに、いろんなことを体験したいと思っていた。
たくさん経験したいのではない。
普通のことを、たくさん経験しても、普通の寄せ集めに過ぎない。
数が少なくてもいいから、普通ではないことを経験してみたかった。
そして、あなたに、出会った。
あなたは、普通ではなかった。
普通ではないことを、あたかも、普通のようにしていた。
あなたには、普通ではないことが、普通だった。
あなたに「普通ではないことをして」と言うのは、意味がなかった。
あなたの「普通のこと」が、私の「普通ではないこと」だった。
「あなたの普通のことをして」って、面白い。
普通でないことをするって、結局、普通ではない人に、巡り合うっていうことね。
あなたに会って、それが分かった。
「自分は普通ではない」と思っている男性は、いっぱいいる。
それって、普通の男性。
「普通ではないよ」と言っているだけで、もう普通。
あなたのまねをしようとしても、まねをすることができない。
普通でないことは、まねができない。
まねをしようとしている時点で、普通すぎる。
むしろ、まねをしないほうが、失敗しない。
あなたは、誰のまねもしない。
生きてるうちに、あなたみたいな人に、出会いたかった。
出会うということだけで、普通でない体験。
私も、普通でない生き方をしている。
セックスだけじゃない。
あなたと一緒に、お話をする。
あなたと一緒に、歩く。
あなたと一緒に、ベッドに入る。
あなたと一緒に、眠る。
全部、普通でないこと。
だから、やめられなくなった。