#407 セクシーな、お辞儀
あなたのお辞儀が、好き。
レストランでする、お辞儀。
初対面の人に会った時の、お辞儀。
お見送りの、お辞儀。
お茶室での、お辞儀。
講演のステージでの、お辞儀。
たくさんのお辞儀を、あなたは持っている。
あなたのお辞儀を見るだけで、不思議な感覚にとらわれる。
なんだろう、この感覚は。
何も、していないのに。
あなたのお辞儀は、魔法。
お辞儀をすることで、魔法をかけている。
周りの人を、ハッピーにする。
その空間を、ハッピーにする。
あなたのお辞儀は、ただのお辞儀ではない。
何もしていないようで、ありとあらゆることをしている。
角度が何度か、なんていう問題ではない。
もちろん、腰も低い。
それだけではない。
あなたのお辞儀、それ自体が、ダンスになっている。
あなたのお辞儀を見た時、ベッドを想像した。
この人の腕の中に、入りたいと思った。
あなたのお辞儀は、王子のお辞儀。
相手を敬っているのに、お辞儀をしている側に、気品が漂う。
こんなお辞儀を、見たことがなかった。
まねしようとしても、まねができない。
世界で一番セクシーな、お辞儀。
あなたにお辞儀されると、あなたの前に、すべてをささげたくなる。