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#451 今、メモしたいけど

あなたの、アイデアを湧かせてくれるところが、好き。
あなたと一緒にいると、アイデアが浮かぶ。
(あっ、今度、あれをしよう)
(あっ、あの問題は、こんなふうに解決しよう)
(今度、あそこに行こう)
(迷ってたあれは、こうしよう)
(いいことを、思いついた)
あなたに、声に出して相談しているわけでもない。
あなたと一緒にいる時に、考えているわけでもない。
あなたといるときは、仕事のことなんか、忘れている。
なのに、仕事で迷っていることへのアイデアが、湧いてくる。
あなたとのデートのことだけではない。
あなたが言った言葉が、ヒントになるわけでもない。
あなたは、私を、今みたいに、ベッドで抱き締めてくれている。
あなたの腕の中で、私はノーベル賞級の発見をすることもできそう。
今、ここにメモ帳が欲しい。
あなたの腕の中で、メモをしてる時間が、もったいない。
この心地よさを、味わっていたい。
あなたは、私の脳をリラックスさせてくれる。
脳に血流が一気に流れて、断線していた電気が開通して、アイデアが閃(ひらめ)く。
ただし、困ったことが1つある。
あなたの腕の中で、まどろんだあと、思い出せないこと。
何か画期的なことを思いついたことは、覚えている。
でも、それがなんだか、思い出せない。
私といるとき、あなたがアイデアを思いつけるような女性でありたい。
それを、私が、覚えていてあげる。
それも、きっと忘れてしまいそう。



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