#455 硬いベッドの、心地良さ
あなたの、硬いベッドのような心地良さが、好き。
あなたと、旅館に泊まる。
居間と寝室が、分かれているタイプ。
寝室には、ベッドが置かれている。
布団もいいけど、旅館のベッドもいい。
居間と寝室が、分かれているので、旅館に着いて、すぐお昼寝ができるのがいい。
着いたら、すぐお部屋付きの露天風呂に入る。
興奮して、つい長湯してしまう。
上がると、ぽかぽか。
眠くなる。
夕食まで、ちょうど、お昼寝ができる。
夕食までの時間は、私が眠くなってもいいように、あなたが設定してくれている。
お布団だと、敷いてもらわないといけないけど、ベッドだと、いつでもゴロンとなれる。
部屋のタイプがいろいろある中で、このタイプのお部屋を選んだのは、私の行動を先に予測してくれているから。
ベッドに、入る。
体から、檜(ひのき)の香りが、立ち上る。
さっきの檜のお風呂の香りが、肌に残っている。
ベッドが、心地いい。
ちょうどいい硬さ。
柔らかすぎない。
高さも、低め。
ベッドが硬くて、お布団が柔らかくて、優しい。
このベッドは、あなた自身。
柔らかいベッドは、腰が痛くなる。
硬いベッドは、心地いい。
あなたは、硬いベッド。
あなたに、今、包まれている。
その上から、軽いのに、温かい布団。
そして、あなたの腕枕がある贅沢。
極上の感覚。