#477 行くまでの、小径を楽しむ
あなたの道の歩き方が、好き。
あなたと、美術館へ行く。
その美術館は、駅から離れている。
車でも入ることができない細い道を、歩いていく。
あなたは、まるで自分の家に帰る道を歩くように、迷わず歩いていく。
普通なら、こっちには絶対曲がらないだろう道でも、すいすいと歩いていく。
行き止まりに見えたところで、小さな階段があって、その先にまた細い道が続いている。
1人だと、くじけている道だった。
案内の看板も出ていない。
オシャレな建物が見えた。
美術館ではなく、マンションだった。
このあたりは、美術館のようなデザイン的なマンションが多い。
女の子を連れた外国人のママが、近づいてきた。
女の子もママも、あなたを見ていた。
あなたが、女の子に、「ハロー」と優しく声をかけた。
女の子が照れて、美人のママの背中に隠れた。
あなたが、ママにも、ほほ笑んだ。
美術館への道が、すでに美術作品のようだった。
美術館への道を歩いているのか、美術館の中を歩いているのか、分からなくなった。
あなたは、小径を味わっている。
ずっと、このまま、何時間でも、歩いていたい。
ずっとたどり着かなければいいのに。
こんなに近くに、こんな知らない道があるなんて知らなかった。





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