#490 腕の中で、アイデアが浮かぶ
あなたの腕の中が、好き。
あなたの腕の中にいると、変なことを思いつく。
あっ、あれは、こうしよう。
さっきまで、どうしようか、困っていたこと。
解決策が、浮かぶ。
あなたの腕の中で、考えているわけではないのに、浮かんでくる。
習い事で、なかなかできないことも。
あっ、あれは、ひょっとして、こうすれば、できるんじゃないかな。
なかなか解決策が思い浮かばなかったことも。
なかなかコツが、つかめなかったことも。
あなたが、何かアドバイスしてくれたわけでもない。
そもそも、相談もしていない。
なのに、解決策が、浮かんでくる。
あなたは、アドバイスしない。
「こうしたら」とも言わない。
ところが、あなたといるだけで、こうしてみたらいいんじゃないというアイデアが、浮かんでくる。
どういう仕組みになっているんだろう。
早く、この解決策を実行したい。
でも、いまの腕枕の心地よさも、味わっていたい。
解決策を、忘れたらどうしよう。
メモだけ、していい?
腕枕を抜け出して、メモする。
メモは、これから、ベッドの横に置いておく。
あなたの腕の中に、戻る。
この瞬間が、幸せ。
あなたは、いつも、ほほ笑んでいる。
「何を思いついたの」なんて、聞かない。
何かいい案を、思いついたんだなと、見守っていてくれる。
あなたの腕に戻ったら、またいいアイデアを思いついた。
メモしなくちゃ。
いいか。
また忘れたら、あなたの腕の中に入ればいいんだものね。