#493 あなたの非日常が、私の感度を研ぎ澄ます
あなたの非日常が、好き。
あなたに会うと、感じる。
あなたには、もちろん、すごい電流が流れている。
それだけじゃない。
私の感度が、上がる。
感度が、研ぎ澄まされる。
見えなかった景色が、見えてくる。
感じなかったものを、感じるようになる。
あなたは、非日常。
あなたといると、正装している気分になる。
正装したくなるのは、正装している気分になるからだ。
この感覚は、何かに似ている。
お茶室。
お茶室は、非日常の空間。
非日常の時間が、流れている。
ふだん感じていない感覚が、呼び覚まされていく。
文明人が、失っていた感覚かもしれない。
今まで、当たり前にしていたことが、「あれ、これって、どうするんだったかな」と、思い出せなくなる。
すごいことをするんじゃなくて、当たり前のことを、きちんとやり直してみる。
日常に埋もれていくと、感度がどんどん鈍っていく。
あなたは、私の感度を研ぎ澄ましてくれる非日常。
ベッドで、感じるのは、当たり前。
ベッドでなくても、一緒にいるだけで、感じてしまう。
お話をしていなくても、感じてしまう。
あなたからだけではなくて、自然の全ての刺激を、感じてしまう。
周りは、みんな日常に生きている。
あなたは、非日常に生きている。
あなたは、日常の中に、わずかに開いた非日常へのトンネル。
あなたの非日常のトンネルをくぐり抜けて、私は、アリスになっていく。