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#507 吸い込まれて、いくだけ

あなたのハグが、好き。
あなたのハグは、どうしてこんなに気持ちいいのか、分からなかった。
街で、ハグをしているカップルを見た。
ご機嫌だったのは、男性だけだった。
女性は、しょうがないというより、むしろ、嫌がっている感じだった。
気づいた。
どこが違うのか。
あなたは、広げるだけで、動かない。
他の男性のハグは、迫ってくる。
これが、女性には怖い。
「動かないのに、どうして、ハグができるのか」
と普通の男性は疑問に思う。
「そうか、待てばいいんだな」と、じっとしてみる。
ところが、女性はピクリとも動かない。
結局、男性のほうから、迫ってしまう。
あなたは、なぜ動かないのに、女性が入っていってしまうのか。
私にも、わからない。
「吸い込まれる」という感覚が、一番近い。
他の男性は、手を広げるだけ。
それでは、吸い込まれない。
あなたは、手を広げているのではない。
胸を広げている。
胸が、真ん中で割れて、空間ができる。
まるで、真空状態が生まれる。
真空の空間に、吸い込まれていく。
あなたに向かって歩いている意識もない。
足は、もう浮いている感じ。
あなたの胸が、アコーディオンのように開く。
こんなに胸を、鳥が羽ばたくように、広げられる人はいない。
他の男性が、まねをした。
胸を広げたのではなく、肩が上がっただけだった。
アドバイスをするなら、あなたのまねをしないほうがいい。
セクハラで訴えられるか、気持ち悪がられるのが、落ちだから。
他の男性が駄目なのではなくて、あなたが別格なだけだから。



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