#534 当たった膝を、味わって
あなたの膝が好き。
あなたと、カフェに入った。
初めて入るカフェ。
向かい合わせに座る小さなテーブルが、かわいい。
すべてが、小さな造り。
手作りパンケーキが、自慢のお店らしい。
あなたが、飲み物とパンケーキを頼んでくれる。
私の視線に、気づいてくれるのが、うれしい。
カフェまでが、美術館に見えてくる。
マスターの趣味か、ミニチュア・アートが置かれている。
パンケーキが、届いた。
3枚セットを、あなたが奇麗に、取り分けてくれる。
1枚と半分ずつ。
おいしい。
子供のころに、ママが作ってくれた味。
フライパンで、薄く焼いた味。
あっ。
興奮して、足をばたばた、させてしまった。
小さなテーブルの下で、あなたの膝に、私の膝が、当たってしまった。
ごめんなさい。
すぐ、膝を引こうとした。
でも、ちょっと、待ってみた。
あなたの膝は、私の膝を、受け入れてくれている。
普通、膝が当たったら、引っ込めるはず。
あなたは、膝が当たっていても、何事もないように、受け入れてくれている。
もう少し、味わうことにした。
エッチなことをしている感じだった。
あなたの膝を、私の膝が感じる。
もう少し、あなたの膝を押してみた。
あなたの膝が、私の膝を受け入れて、同じ力で、押し返してくれた。
痛くない。
気持ちいい。
性感帯が、膝に全員集合している。
こんな爽やかなお店のテーブルの下で、私はエッチなことをしていた。