#552　選ばず、決める

あなたのメニューの決め方が好き。
あなたと、レストランに入る。
初めてのお店。
メニューを渡される。
おいしそうな料理が、並んでいる。
迷う。
あなたは、メニューを開けた途端、「これだね」と選んでいる。
メニューを開いて、0.1秒。
このスピードが、気持ちいい。
私は、メニューを読んでいる。
あなたは、読まない。
浮かび上がってくるものを、見ている。
私は、部分を見ている。
あなたは、全体を見ている。
全体をぼんやりと眺めて、浮かび上がってくるメニューに決める。
私は、比べている。
あなたは、比べない。
１つのメニューを、あるか・ないかで、判断している。
１対１の勝負。
あなたを見ていると、私は、選んでしまっている。
選ぶのは、つまらない。
あなたは、出会っている。
「これだ」と思ったら、他を見ない。
これが、あなたの人生。
選ぶスピードを上げるから、正解率も上がる。
選ぶのではない。
決めている。
はずれのメニューが来たときでも、あなたは楽しそう。
決められたメニューが、うれしそう。
あなたとメニューの一期一会の出会い。
あなたは、料理にこだわる。
だから、0.1秒で決める。