#569 復習とあなたとの競争
あなたの復習が好き。
あなたと、会った。
不思議な感覚に襲われる。
昨日、会ったばかりの気がする。
前に会ったのはいつか、思い出そうとする。
ずいぶん前のような気もするし、昨日のような気もする。
少なくとも、昨日ではない。
なのに、昨日のような気がするのは、どうしてだろう。
普通、会いたい人の場合、会えない時間が長く感じる。
あなたの場合は違う。
会えない時間が短く感じる。
待ち遠しいはずなのに、早い。
あなたと会った余韻が強いからに違いない。
あなたに会うと、頭も体も、パンパンになる。
あまりの感覚の情報量の多さに、私のキャパは毎回、サーバーダウン状態。
受験生が猛烈に勉強する感覚に似ている。
あなたに会うと、復習が要る。
あんなこともあった。
こんなこともあった。
あれを、忘れていた。
これも、あるじゃない。
復習に追われる。
あなたに会う日が、近づいてくる。
普通は、早く、会える日が来てほしい。
もちろん、早く会いたい。
でも、あなたの復習が、まだ終わっていない。
もう少し、待って。
復習しないと、もったいない。
直前になると、復習とあなたの競争になる。
とうとう、復習を残してしまった。
これでまた積み残しで、会ったあとが大変になる。
幸せな大変な日々が、やってくる。