#588 あなたの言葉に、抱かれて
あなたの言葉が、好き。
あなたの「妄想日記」が、好き。
あなたの言葉は、まるで詩。
まるで、音楽。
早く次が読みたい。
なのに、読むのがもったいない。
次の1行を、読むのを我慢する。
なのに、我慢できなくて、つい読んでしまう。
ベッドで何度もいってしまうのに似ている。
我慢すればするほど、いってしまう。
本当は、1日1行ずつ読みたい。
無人島に持っていく本は、決まっている。
あなたの「妄想日記」。
私は書き写したものをプリントアウトして、本のように作り上げている。
こうすると、バックナンバーも、読みやすい。
ベッドの横に、置いている。
毎晩、パッと開く。
あっ、ここを開いちゃった。
お気に入りの物語。
それで、その日の夜に見る夢が決まる。
1つ1つの言葉から、映像が立ち上がる。
アラジンの魔法のランプのよう。
嫌なことがあった日にも、嫌なことを忘れさせてくれる。
あっ、これは、私のことかな。
そう感じる。
「妄想日記」を読みすぎて、これはお話なのか、自分の夢なのか、自分の体験なのか、区別がつかなくなる。
「区別は、要らないよ」
あなたの声が聞こえた。
文章の中から、あなたの声が聞こえる。
あなたの言葉に、抱かれている。