» page top

#621 輝き方を、見つけてくれる

 あなたと行く100円ショップが、好き。
 あなたと、100円ショップに行く。
 100円ショップは、楽しい。
 何よりも、あなたと行く100円ショップが楽しい。
 あなたが100円ショップでニコニコしているのが、楽しい。
 あなたと100円ショップの組み合わせが、楽しい。
 誰も信じてくれないに違いない。
 あなたは冒険のように楽しんでいる。
 あなたが1つの商品を手に取った。
 このとき何を考えているのかしら。
 真剣なまなざしになる。
 あなたは、それを本来の目的以外に使おうとしている。
「これを、こんなふうに使ったら、きっと面白い」
 と、考えているに違いない。
 1つの物を見つけるたびに、あなたとその物との対話が始まる。
「まさか、そんな使い方ができるなんて」
 物にも初めての体験をさせてあげる。
 物が喜んでいる。
 前に、あなたの眼鏡ケースを見た。
 ネイビーの革製。
 スーツのネイビーに、コーディネートしていた。
 高級ブランド店で数万円はするように見えた。
 100円ショップで買ったと聞いて、驚いた。
 物は値段とは関係ない。
 誰がどんなふうに使うか。
 どんなふうに愛情をかけるか。
 100円ショップは、あなたにとって、クリエーティブのアトリエ。
 また何かを真剣に見つめている。
 ふと、こぼれるように笑った。
 何か使い道を思いついたのだ。
 この瞬間が好き。
 その物はまさかそんなふうに使ってもらえるとは思っていなかったに違いない。
 第2の誕生。
 最初からそのために生まれてきたとしか思えない。
 その物は、もうあなたから離れられない。
 私も、あなたに見つけられて、使い道を見つけてもらった。



【中谷先生のおすすめ電子書籍TOP3】 紹介記事はこちらからどうぞ