#206 プリンセス・クレージーにさせて
あなたのギャップが好き。
ギャップを、受け入れてくれる寛大さが好き。
あなたに、気品を教えてほしいと思った。
品のある女性に、なりたかった。
あなたは、気品を教えてくれる。
最初は、そう思った。
もちろん、今でも、そう思っている。
ところが、それだけではなかった。
あなたは、クレイジーさも教えてくれる。
あなたは、品があって、クレイジー。
そのギャップが凄い。
クレイジーなことを、品よく、してしまう。
そこが、セクシー。
私のクレイジーなところを、あなたは引き出させてくれる。
私がなりたかったのは、品のいい女性ではなかった。
品があって、クレージーな女性だった。
プリンセス・クレージーになりたかった。
気づいた。
あなたに会うまで、品があるわけでもなかった。
クレージーなわけでもなかった。
どちらもない、つまらない女の子だった。
品だけでも、つまらない。
クレージーだけでも、つまらない。
どちらもなくても、つまらない。
あなたは、品をまとわせてくれる。
そして、一方で、私の中に抑えていたクレージーさを、出しても大丈夫だよと、やさしく、引き出させてくれた。
あなたにもらう品のおかげで、私の中のクレージーちゃんが、安心していお散歩できる。