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#208 エロオヤジ以上の、私を

 あなたの、お見通しのところが、好き。
 私は、ごくごく、普通の女の子。
 の、ふりをしている。
 そのほうが、楽だから。
 でも、隠していることがある。
 2つある。
 1つは、男の子よりも、性欲があること。
 男の子どころか、エロオヤジにも、負けない。
 こんな本当の私を、今まで、誰にも、見せたことがない。
 みんなは、普通の女の子だと思っている。
 むしろ、普通より硬い、まじめな女の子だと思われている。
 シモネタを振られるのは、まじめだと思われているから。
 本当は、そんなレベルのシモネタでは、物足りない。
 でも、あなたは違った。
 私が、エロオヤジ以上の性欲を持っていることを、最初からお見通しだった。
 あなたの前でも、まじめな女の子を演じていたのに。
 あなたには、かなわなかった。
 見抜かれたことも、わかった。
 あなたは、見抜くだけではなく、受け入れてくれた。
 あなたとどんなことをしているか、私に幼いシモネタでからかう人たちが聞いたら、どんな顔をするか見てみたい。
 エロオヤジ以上の私を知ってくれているあなたに出会えたから、もう大丈夫。
 世間では、今まで通りの私で、ストレスもなく、やっていける。
 もう1つは、バレていないと思っていた。
 でも、あなたはやっぱり、お見通しだった。
 あなた以外の男の子より、かわいい女の子が、好きなこと。
 それも、エロオヤジ以上ね。



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