#214 快感を、シェアしてくれる
あなたが、料理をシェアしてくれるのが、好き。
あなたと、ランチでリストランテに入った。
Aコース、Bコースがあった。
迷わず、あなたはオーダーしてくれる。
「1つずつ」
どうして、わかったのかしら。
私が、どちらのメニューも、食べたいって思っているのを。
隣のカップルは、メニューを見つめたまま、まだ黙っている。
男の子が、「どうする?」。
あなたが、「どうする?」なんて、聞いたことないわね。
女の子が、「じゃあ、私、Aコースで」。
男の子が、「いいね。じゃあ、僕も、同じので」。
そうじゃないでしょ。
キミキミ、この人を見て。
女の子が、ちょっと残念っていう顔で、半笑いになってるのを見て。
料理が、届いた。
「お取り分けしましょうか」
かわいいウエートレスさんが言った。
「僕にまかせて。ありがとう」
ウエートレスさんは、うらやましそうに、私にウインクした。
あなたが、まるでシェフのように、取り分けてくれる。
あなたと食事をするようになって、私は、男の人に取り分けてもらうのを、待つようになってしまった。
それどころか、「僕も、同じのを」と言われると、「えっ?」と二度振り返りしてしまう。
1人で、ひと皿を食べるのが、量が多いと感じるようになった。
あなたと一緒だと、ちょっとずついろいろ食べることができるから。
それに、慣れてしまった。
料理は、シェアすることで、おいしさが2倍以上になる。
ベッドでも、あなたは、快感を私とシェアしてくれる。
あなたに、この後早くベッドで、お取り分けしてほしい。





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