#218 まだ起きちゃ、ダメよ
あなたの、寝顔を見るのが好き。
あなたが、こんこんと、眠っている。
あなたの寝顔を見ると、どうしてこの人は、こんなにみんなのために、頑張ってくれているのかなって、感じる。
1秒でも、寝かせてあげたい。
あなたにかわいがってもらいたい気持ちは、もちろんある。
それ以上に、あなたを、ゆっくり寝かせてあげたい気持ちが、あなたの寝顔を見たら、湧いてくる。
あなたと一緒にいる時、朝まで、寝るのは、もったいない。
と思っていた。
でも、今は、違う。
あなたに、少しでも、眠ってもらいたい。
私の知っているところですら、あなたは、驚異的に働いている。
でも、それは、私の知っているところでしかない。
私の知らないところで、知っているところ以上、あなたは働いている。
そして、明日も、私の知らないところで、猛烈に働く。
今日の疲れを少しでも、癒やしてほしい。
明日のエネルギーを、少しでも、回復してほしい。
今日、一日の付き合いなら、朝まで寝かせたくない。
あなたは、一生、付き合ってくれる。
だから、1秒でも、眠らせてあげたい。
「寝ないで、かわいがって」と言えば、あなたは、寝ないで、かわいがってくれる。
それが、わかっているから、寝かせてあげたい。
あなたの寝顔は、試合の後のボクサーの寝顔。
あなたの寝顔は、レースの後のF1レーサーの寝顔。
それを見れるだけで、いってしまいそうなくらいセクシー。
だめだめ、まだ起きちゃだめよ。
カーテンの隙間から、朝日があなたを起こさないように、カーテンの隙間をしっかり閉じた。