#222 ひざまずいて、熱いお祈りを
あなたに、ひざまずくのが、好き。
座るのでもない。
しゃがむのでもない。
こうして、あなたに、ひざまずく。
あなたにひざまずくために、私の膝があった。
あなたにひざまずいて、見上げた時のあなたが好き。
このアングルが好き。
あなたにひざまずいて、あなたに髪を撫でてもらう。
ヨーロッパの宗教画の中に、入ったみたいな気分になる。
ひざまずくと、あなたの熱いところが、目の前に来る。
顔を押し付ける。
熱い。
目を閉じる。
気がつくと、私は、ベルトをはずしている。
含んでいいですかと、お許しを求めた時には、もう含んでいた。
お口の中が、熱くなる。
ひざまずくと、お祈りをしたくなる。
ひざまずいて、あなたを含んでいると、お祈りをしている気分になる。
頭の中が、何も考えていない。
邪念が消える。
瞑想状態になっている。
淫らなことをしているのか、清らかなことをしているか、わからなくなる。
とてつもなく淫らで、とてつもなく清らかなことをしている気分になる。
宗教画では、お祈りをしている女性は、恍惚としているまなざしをしている。
お祈りの究極は、恍惚感だった。
ひざまずいて、あなたを含みながら、美術館で見た宗教画を思い出していた。
上のほうから、光が差してくるのが、わかった。
私は、光に包まれていた。