#235 少年になって、無邪気に笑っている

あなたの少年みたいなところが、好き。
あなたの新しい、髪形が好き。
横を刈り上げる七三カット。
ヨーロッパのサッカー選手みたい。
櫛を入れるしぐさが、セクシー。
サイドを整えると、1920年代風にもなる。
あなたのトラディショナルなスーツにも、ぴったり合っている。
アル・カポネを追いつめるエリオット・ネスみたい。
『華麗なるギャツビー』も浮かぶ。
まるで、何人だか、わからなくなる。
シャワーを浴びて、ベッドに戻った。
先にシャワーを浴びて、仕事をしていたあなたが、ベッドにあおむけに転がって、目を閉じていた。
わあ……。
シャワーを浴びた後のあなたに、見とれた。
ネオ七三にしていると、ジェルで髪をきちんとしている。
トップが伸びているのが、セクシー。
シャワーを浴びた後、伸ばした髪が、無造作に額にかかっている。
さっきまでの大人のあなたと、同一人物だと思えない。
ベッドで、あおむけになって目を閉じていたのは、まさしく少年だった。
少年だけど、品がある。
純真で、無垢な少年。
少女マンガに出てくるような。
ずるいですね。
反則ですね。
この落差を見せるための、ネオ七三だったんですね。
少年の前髪を見れるのは、特権。
私は、噴き出してしまった。
あなたが、気づいて、私が笑っているから、意味を聞かずに、一緒に笑ってくれた。
理由を聞かずに、一緒に笑ってくれるあなたが好き。
私の目の前で、少年が無邪気に笑っていた。



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