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NANA―ナナ―

矢沢あいのNANA―ナナ―(電子コミック)レビュー

NANA―ナナ― 第48回小学館漫画賞受賞【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
矢沢あい 179ページ ★★★

大ヒット映画の同名原作マンガ

『NANA』は『矢沢あい』のマンガ作品で、『Cookie』にて2000年より連載。2005年には単行本の5巻までが実写映画化され観客動員数が300万人を超える大ヒットに。2006年には日本テレビ系列を中心にTVアニメも放送された人気作品で第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞作品。

『NANA』は、2人の主人公によって構成されています。同じ「NANA」名前を持つ2人が偶然出会い、一緒に住むことになるところから友情が描かれています。

2人は正反対の生き方をし、正反対の性格の持ち主、だからこそお互いを大切と思える心の絆を求め続けて、待ち続けられる関係になり「心の奥底の悲しみを埋め合う友情」が描かれているように感じられます。

正反対の性格でありながら、心の奥にある寂しさのようなものは2人にあり、それを埋める物が「音楽」であり「愛」であり、少し依存をしている感じにも描かれていますが、主人公の2人だけでなく、この漫画に出てくる登場人物はどこかしら「寂しさ」を抱えて生きています。それをどのように何によって解決していくかが見どころのひとつでしょう。

ただの恋愛や夢に向かっていく漫画とは違い「心の闇」がテーマになっているように感じられる物語でもあります。明るいというよりも、心理的に考えさせられる大人の漫画といって良いでしょう。

子どもが読んでしまうと「カッコイイ」「かわいい」とした印象が強く心に残ってしまうかもしれませんが、心の奥底の「登場人物たちの気持ち」というものにも注目して読んでもらいたい奥が深い作品です。読み続けていくと辛さを感じてしまうのも多少苦しさを感じますが、明るい未来が描かれることを望んでいます。



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