楽天は出版取次3位の大阪屋栗田を買収すると発表しました。
現在、楽天は大阪屋栗田に35.19%出資しているが、その比率を50%に高めて子会社化する狙い。
書籍の返本率が4割超になり、ネット書店とリアル書店とが手を取り合い、出版業界不振に歯止めをかける。
大阪屋栗田が4月に実施する第三者割当増資に楽天や出版大手4社が出資、計35億円になる見込み。
楽天は大阪屋栗田への出資比率を50%に高め子会社化に成功すると、大阪屋栗田の屋号に「楽天」を含む商号に改まる見通し。
楽天は購買データなどを基に売れ筋作品をより効率的に配本し、売上の機会損失を減らす模様。
返本率が4割を超え、これまでの出版ビジネスが成り立たなくなっている。
17年6月にアマゾンが発表した、日本出版販売(日販)の一部作品のバックオーダーを停止したことは記憶に新しい。
出版業界と「IT巨人」が組み、出版業界再生を図る動きは広がっている。