今年1月16日、第158回芥川賞・直木賞の発表が行なわれました。
芥川賞では、石井遊佳『百年泥』(新潮社)、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)が受賞。直木賞は、門井慶喜『銀河鉄道の父』(講談社)が受賞。
電子書籍ランキング.comは、それぞれの受賞者へインタビューを行いました。
芥川賞・直木賞 受賞作紹介
●石井遊佳『百年泥』(新潮社)
★インタビュー記事 : 「書くことがカルマ」。芥川賞受賞作『百年泥』 著者・石井遊佳さんインタビュー
<内容紹介>私はチェンナイ生活三か月半にして、百年に一度の洪水に遭遇した。橋の下に逆巻く川の流れの泥から百年の記憶が蘇る! かつて綴られなかった手紙、眺められなかった風景、聴かれなかった歌。話されなかったことば、濡れなかった雨、ふれられなかった唇が、百年泥だ。流れゆくのは――あったかもしれない人生、群れみだれる人びと……。
<著者紹介>
1963年11月大阪府枚方市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。日本語教師。
2017年『百年泥』で新潮新人賞、第158回芥川龍之介賞を受賞。
インド、タミル・ナードゥ州チェンナイ市在住。
●若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)
★インタビュー記事 : 「孤独」と「老い」の新境地を語る 芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』 著者・若竹千佐子さんインタビュー
<内容紹介>74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。
<著者紹介>
1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒。現在、専業主婦。第54回文藝賞受賞。
●門井慶喜『銀河鉄道の父』(講談社)
★インタビュー記事 : 天才の息子を支え続けた父 直木賞受賞作『銀河鉄道の父』 門井慶喜さんインタビュー
<内容紹介>宮沢賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、創作に情熱を注ぎ続けた。地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。
<著者紹介>
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。
2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2015年『東京帝大叡古教授』、翌年『家康、江戸を建てる』が続けて直木賞候補となる。2016年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。2018年、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。