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「死んでも契約解除できない」漫画家・佐藤秀峰がkindleを訴えた裏側を語る(日刊サイゾーより)

「死んでも契約解除できない」漫画家・佐藤秀峰がkindleを訴えた裏側を語る(日刊サイゾーより)

2017年6月19日

最近、漫画家佐藤秀峰(代表作 : 「海猿」、「ブラック・ジャックによろしく」など多数)が電子書籍、とくにAmazon Kindleのあり方に疑問を呈している。そんな佐藤秀峰の本音や気持ちを日刊サイゾーが聞いた。(以下、日刊サイゾーより)

URL : http://www.cyzo.com/2017/06/post_32948_entry.html

※記事より抜粋
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Q.紙と電子書籍の立場がここ10年で逆転しましたが、この先さらに10年、漫画はどのように変化すると思いますか?

佐藤 : 販売環境について言うと、今より電子書籍のストア数は減っていくと思います。そうなった時に、「Kindle一強」になると、当然、足元を見てくるでしょうし、作家や出版社にとってはつらい時代がくると思います。僕がAmazonを訴えるのも、彼らが憎いからじゃなく、フェアであってほしいからなんですよ。フェアじゃない業界は長続きしない。現在の紙業界の衰退は、言ってしまえば殿様商売を続けてきたツケじゃないですか。うまくやれば電子書籍の主役になることもできたのに、既得権益にあぐらをかいていたから主役を他に奪われ、結果的にコンテンツの衰退も招いた。電子書籍業界には、紙業界と同じ失敗を繰り返さないでほしいんです。電子が失敗したら次の主役は現れないかもしれない。そうなると漫画はもうダメですよね。

Q.ここを攻めろ! と。 すごく明快な話ですね。電子書籍については聞きたいことが聞けました。お恥ずかしい話なんですが、Amazonの「Kindle Unlimited」が出てきた時は、すごくありがたいなと思ったんです。でも、本が読み放題で月額900円は、やっぱりおかしい。

佐藤 : 適切に運営してくれればいいと思います。今は動画やゲームが無料で観られたりプレイできるものがいっぱいある。そういう時代に漫画は一時間もかからず読み終わって500円と思うと手が出ない。読み放題に向かっていくのは自然じゃないですかね。
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記事全編をご覧になりたい方は、上記URLから見て頂きたい。
電子書籍を普段利用している、読者も電子書籍=Kindleという構図が出来上がっていると思う。実際、資本力もあり世界中の認知度も高いAmazon社だからこそ、事業拡大できるわけだしほぼ市場を独占している。足元の市場では、読み放題、レンタル、課金と広がっているがどうしても牙城を崩すにはまだ遠く感じる。

佐藤秀峰氏が言っているように、Amazonは既得権益を守りフェアでない状態が続く限り各社の電子書店市場撤退が濃厚だと感じた。