本日、第157回芥川賞、直木賞の候補作品が発表された。
芥川賞の候補作に選出されたのは、以下4作品
●「星の子」 今村夏子
●「真ん中の子どもたち」 温又柔(オン・ユウジュウ)
●「影浦」 沼田真佑
●「四時過ぎの船」 古川真人
今村、古川は今回で2度目の選出。今度こそ栄光を勝ち取ることはできるのか……!?
一方、直木賞の候補作に選出されたのは、以下5作品
●「敵の名は、宮本武蔵」 木下昌輝
●「会津執権の栄誉」 佐藤巖太郎
●「月の満ち欠け」 佐藤正午
●「後は野となれ大和撫子」 宮内悠介
●「BUTTER」 柚木麻子
柚木は4度目、宮内は3度目。前回の直木賞での恩田陸の事例もあるので、誰が受賞するのかわからない。
各賞の発表は、来月19日の17時~。
芥川賞候補作 ピックアップ
「星の子」 今村夏子
主人公・林ちひろは中学3年生。出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。前作『あひる』が芥川賞候補となった著者の新たなる代表作。
直木賞候補作 ピックアップ
「後は野となれ大和撫子」 宮内悠介
中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮(ハレム)を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国を――自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが……!?