第157回芥川賞と直木賞が2017年7月19日(水)、築地・新喜楽にて発表された。芥川賞は、沼田真佑さんの『影裏』、直木賞は佐藤正午さんの『月の満ち欠け』が受賞した。
候補作一覧は以下から
●芥川賞候補作
『星の子』(著=今村夏子)
『真ん中の子供たち』(著=温又柔)
☆『影裏』(著=沼田真佑)
『四時過ぎの船』(著=古川真人)
●直木賞候補作
『敵の名は、宮本武蔵』(著=木下昌輝)
『会津執権の名誉』(著=佐藤巖太郎)
☆『月の満ち欠け』(著=佐藤正午)
『後は野となれ大和撫子』(著=宮内悠介)
『BUTTER』(著=柚木麻子)
第157回芥川賞、直木賞受賞作 内容紹介
■第157回芥川賞受賞作 『影裏』(著=沼田真佑)
<内容紹介>
※現在、『文學界』にて連載中。未書籍化。
▼特集 稲垣足穂・澁澤龍彦・深沢七郎―奇想と偏愛の系譜 鼎談 高橋睦郎×松岡正剛×朝吹真理子「水晶と模型の夢」 インタビュー 澁澤龍子・武田花 エッセイ あがた森魚・長野まゆみ・戌井昭人・篠原勝之・山崎ナオコーラ
▼対談 石川九楊×吉増剛造「書と言葉の深淵へ」 千葉雅也×國分功一郎「真の『勉強』とは?
▼インタビュー 羽仁進 元祖日本ヌーベルヴァーグの回想
▼創作 保坂和志/小谷野敦
■第157回直木賞受賞作 『月の満ち欠け』(著=佐藤正午)
<内容紹介>
新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。