第158回芥川龍之介賞の選考委員会及び第158回直木三十五賞の選考委員会が、平成30年1月16日(火)午後5時より築地・新喜楽で開催され、第158回芥川賞と第158回直木賞の受賞作が発表されました。
芥川賞は石井遊佳(いしい・ゆうか)さんの「百年泥」(新潮11月号)と若竹千佐子(わかたけ・ちさこ)さんの「おらおらでひとりいぐも」(文藝冬号)でW受賞となりました。
直木賞は門井慶喜(かどい・よしのぶ)さんの「銀河鉄道の父」(講談社)が受賞致しました。
受賞された方は、おめでとうございます。
芥川賞
百年泥(石井遊佳)
『百年泥』は『新潮』2017年11月号に掲載。単行本は1月24日に発売予定。
石井遊佳(いしいゆうか)
大阪府枚方市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科インド哲学仏教学博士課程満期退学。日本語教師。2017年『百年泥』で第49回新潮新人賞を受賞。
おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子)
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
夫に死なれ、子どもとは疎遠。
新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!
賑やかな孤独!
63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!
第54回文藝賞受賞作。
若竹千佐子(わかたけちさこ)
1954年岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒業。現在、主婦。2017年『おらおらでひとりいぐも』で第54回文藝賞を受賞しデビュー。
直木賞
銀河鉄道の父(門井慶喜)
宮沢賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、創作に情熱を注ぎ続けた。
地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。
門井慶喜(かどいよしのぶ)
1971年群馬県桐生市生まれ。栃木県宇都宮市出身。94年同志社大学文学部文化学科文化史学専攻(日本史)卒業。2003年 「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞受賞。06年『天才たちの値段』で単行本デビュー。過去には『東京帝大叡古教授』(小学館)と『家康、江戸を建てる』(祥伝社)が直木賞候補になった。