株式会社ブックビヨンドは2016年7月29日(金)、「ニューズブック」シリーズ第5弾として、徳島新聞社『徳島発幸せここに 第1巻 若い力を惹き付ける地方の挑戦』を、主要電子書籍ストアにて発売を開始した。
「ニューズブック」シリーズとは、2015年11月末に立ち上がった電子書籍シリーズプロジェクト。日本各地の新聞社とブックビヨンドとがタッグを組んで展開する。各地の新聞社には、新聞記者が丹念に取材し記事にしてきた良質なコンテンツが数多く存在している。その地元の新聞読者を中心に読まれてきた深く掘り下げられた地域の情報を、地域文化や地方創生、観光、高齢化問題などあらゆるテーマに沿って1冊ずつ電子書籍化し、順次配信していく。
「幸せここに」は、人口減少時代に進むべき地方の方向性を徳島県内各地の取り組みから探る内容だ。今回の電子書籍化は、2013年12月から2014年6月まで徳島新聞で連載された記事のものとなる。現在最終章を連載している。第1巻は13年12月31日に掲載したプロローグ、14年元日から6月にかけて掲載した第1部「神山の挑戦」、第2部「若者が拓く」、第3部「民の力」(計30本)の連載記事のほか、神山町のNPO法人グリーンバレー理事長の大南信也さん、哲学者鷲田清一さんのインタビューなどを収めている。
<書籍概要>
■徳島発幸せここに 第1巻 若い力を惹き付ける地方の挑戦 (ニューズブック)
著者:徳島新聞社
出版社: ブックビヨンド
Kindleリンク:http://amzn.to/2aITIlM
2013年夏から、取材を続けてきた。徳島を古里に持ち、「田舎の価値」なんて、分かっていたつもりだった。取材を通じ、多くの人に出会った。彼ら彼女らは私たちに多くのことを教えてくれた。印象に残った取材現場の中から一つを挙げる。「人は疑ってかかれという世の中で私は育った。けど上勝の人は警戒することなく、私を家に上げてくれる。通りすがりに庭の花の写真を撮っていただけの私に、採れたてのキュウリをくれる」。2014年9月、徳島の山あいの町・上勝町にインターンシップとして来ていた女子大学生は10日間の滞在を振り返り、感想を語るうち、涙が目からあふれた。何気ない田舎の人情、日常に「ありがとう」があふれる人間関係。田舎は時に人を感動させる。そんな価値が私たちの古里の至る所にあった。この価値を現場からどんどん発信できるのも地方新聞なら、田舎を志向する人の価値観の変化を追えるのも地方新聞だ。人口減少という転換期を迎えた日本が未来をどうデザインするのか。地方にそのヒントはある。そのメッセージをこのシリーズから伝えたい。日本各地の新聞社のコンテンツを電子書籍化するプロジェクト「ニューズブック」シリーズ第5弾。