先日4月17日に亡くなられました漫画原作者の小池一夫（こいけ・かずお）さんへの追悼コメントを、これまで小池一夫さんの作品に関られた皆様より頂きました。
小島紀子様（『子連れ狼』の作者故小島剛夕先生の奥様）
小池先生の訃報を知ったのは、偶然にも先生の原作を含んだ主人の原稿を所蔵していただけることになった秋田県にある横手市増田まんが美術館に向かう新幹線の車中でした。
先日、モンキーパンチ先生が亡くなられたばかりで日本のアクション漫画に大きな功績を残されたお二人の訃報にただ、驚いております。
何より漫画家小島剛夕の絵は『子連れ狼』で完成の域に達したと思っておりますので、これも小池先生の素晴らしい原作があってこそと常日頃から感謝しておりました。
心からご冥福をお祈りしております。
＜小島剛夕先生作品＞
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| 子連れ狼 大合本 | 首切り朝 大合本 | 半蔵の門 大合本 |
井上紀良先生（『デュエット』『マッド★ブル34』などで小池先生とコンビを組んだ）
初めてデュエットで小池先生とお会いした時、私はまだ25歳の新進漫画家でした。先生はすでに有名な人気作家でしたので、大変緊張しました。
印象深かったのは、『連環日本書紀』という作品の取材旅行で奈良県にご一緒したことがあったのですが、食事をすると先生はいつもササっと済ませて、ひとりで先に出口で待ってるんです。それもいつでもどこでもなんです。
ずいぶんせっかちなんだなあと思いましたね。他にも同行者がいたので、嫌われているわけではなさそうでしたが（笑）。
そんな記憶も良い思い出になってしまいましたが、やはり私の作品の中でアクションでもお色気でもインパクトのあるシーンをたくさん生み出していただき、そこが小池作品の神髄だと思います。
ゆっくり休んでいただきたいです。ご冥福をお祈りいたします。
＜井上紀良先生作品＞
『デュエット』『マッド★ブル34』
※ゴマブックスより5月中旬各電子書籍ストアにて配信予定
神江由美様（『弐十手物語』７など多くの作品で作画を担当した故神江里見先生の奥様）
主人は、当時代官山にあった小池書院で叶精作先生などとともに先生の元で多くの作品を描かせていただきました。少し強面で、実際豪快な方でしたが、何度かお会いした印象はとても優しい方でした。主人も長年お付き合いをいただきましたが、いつも優しくしてくださった記憶しかありません。
心からご冥福をお祈りします。
＜神江里見先生作品＞
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| 弐十手物語 大合本 | 忘れ苦兵衛 大合本 |
芳谷圭児先生（『高校生無頼控』などで作画を担当）
小池先生の原作を描くことになったのは、先生のお姉様か妹様が私の画風が好きで、先生を紹介してくれたのがきっかけでした。お仕事をよろこんでやらせていただいたのは当然ですが、当時すでに売れっ子作家でしたので、原稿の入りがいつもギリギリで、締め切りの前日にいただいて徹夜して描きあげたことも何回もありました。
最後にお会いできずに残念です。ご冥福をお祈りします。
＜芳谷圭児先生作品＞
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| 高校生無頼控 大合本 | カニバケツ 大合本 | ぶれいボーイ 大合本 |
