2017年10月から、再びテレビアニメが放送される人気漫画『鬼灯の冷徹』。
第57回ちばてつや賞一般部門佳作受賞作『非日常的な何気ない話』をもとに、講談社のモーニングで『地獄の沙汰とあれやこれ』を読み切りで掲載され、その後『鬼灯の冷徹』と改題され連載がスタートしました。
本作は、基本的に日本の地獄が舞台ですが外国の悪魔やエジプトの神様、UMAなどごちゃごちゃとした世界感と描き込まれた独特の絵柄に引き込まれます。
地獄では「獄卒」という亡者に刑を下して働いている鬼たちがいます。
その中でも、閻魔大王の下で二代目の第一補佐官を務める「鬼灯」がこの作品の主人公です。
日本の地獄の王様で、地獄の最高責任者である閻魔大王という名前は、地獄のシステムをよく知らない人でも一度は聞いたことのある名前だと思います。
タイトルの「冷徹」という言葉通りのドSで有能な補佐官鬼灯は、仕事をさぼる閻魔大王をいいように操り、都合のいいようにしています。
地獄には2つあり、八大地獄と八寒地獄、さらにそのなかで272の細かい部署に分かれており、鬼灯たちが暮らしているのは八大地獄です。
子鬼、奪衣婆、化け猫、一寸法師、ヤマタノオロチ、かちかち山のうさぎや桃太郎の犬、雉、猿など様々な妖怪や昔話に登場したキャラクターがいます。
ちなみに桃太郎は、桃源郷で中国の神獣で鬼灯と非常に仲の悪い「白澤」のもとに就職しています。
難しそうだな~と思う方もいるかもしれませんが、地獄という世界や、地獄で使われる難しい言葉など話の度に説明され、
私たちが今までなんとなくしていたお葬式やお盆の理解も深まり様々な知識が入ってきて楽しいと思います。
時事ネタやブラックジョークもちょくちょく入ってくるので、そこは注目です。
最新刊も出たばかりですし、10月のアニメ放送開始までまだまだ時間はあるのでゆっくり読み進めてみてください!
(文:編集部A)