成功者になるための本、お金を儲けるための本、起業するための本、あるいは異性に“モテる”ための本など、巷にはノウハウの詰まった「成功本」があふれているのに、実際に「成功」を収める人間はほんの一握りしかいない。 その理由は一体なんだろうか?
著者の水野俊哉氏は、本書の中で『この本はひとことで言うと「成功本を読んでいるのに、なぜみんな貧乏なのか?」というテーゼについての“筆者のアンサー”である』と語っている。
本書は3部構成となっており、「Part1」では、著者の実体験をベースにした“成功本を読んで成功した人物”の物語を通して、成功本との正しい付き合い方を学ぶことができる。
続く「Part2」では、著者が厳選した「ためになる成功本」50作品のエッセンスを解説。 『1冊の本に書かれている真実の量は1%』という持論を基に、本当に役に立つ『本書から得るべき真実』のみを抽出して紹介している。
最後の「Part3」では、前述の内容をおさらいした上で、重要な「成功本に共通するルール」を導き出している。
難解な小説を理解するためには、少なからず文学の素養が必要であるのと同様、成功本を理解するためにもある種の知見が必要だという本書のテーマは、ありそうでなかった視点だ。
ビジネス書や自己啓発本をたくさん読み漁っているにも関わらず、なかなか理想の自分になれずに悩んでいる人におすすめしたい。