広島県の離島、寧島(ねいじま)に住む中学3年生早坂琉花が岸壁で見つけた、一体の人形を中心にストーリーは展開されていきます。得体の知れない人形ともつかない物体は寧島出身の人には、一人の人間として認識されているが琉花には違うように映ってしまいます。琉花はどうやって、この”モノ”と接していくのか…
ミイラなのか置物なのか分からない”モノ”を拾った琉花は島の神社にある祠に、得体の知れない”モノ”を奉ります。すると、さっき祠に祭った”モノ”がまるで人間のような姿に変異して琉花の眼前に現れます。琉花は信じがたいその光景に困惑しますが気に留めないように振舞います。しかし、学校から帰ると”モノ”が自宅の食卓につき母親とお酒を嗜んでいました。
驚くべきことになんと、その”モノ”はまるで七福神の恵比寿様のように周囲に人と財をもたらします。
母親が経営する民宿、近所の商を一日で潤おし琉花は改めて驚愕します。
しかし、周囲の幸福度に比例して母親がまるで侵されたように変貌していきます。
著者堀尾省氏は、自身の代表作「刻々」がマンガ大賞2011にもノミネートされたこともある奇才作家。
今後、琉花はどうなるのか…、母親は…、周囲の人は…?読めば読むほど引き込まれていくマンガ大賞2017ノミネート作品「ゴールデン・ゴールド」。是非、お読みください。
(文:編集部O)