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犬にきいてみろ 【電子書籍】

犬にきいてみろ 【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
池井戸潤 34ページ ★★★☆☆

花咲舞、お見合いする!?人気シリーズ、電子書籍に登場

最近のヒットドラマの原作者として名をはせる池井戸 潤が、Kindle unlimitedに書き下ろした一作。「不祥事」や「銀行総務特命」の登場人物が、いつもとは違う場所での不正に迫ります。

東京第一銀行の臨店班、花咲舞は叔母の頼みを断れず、初体験のお見合いに挑戦する。頼りなさをにじませる、品川区内の町工場の二代目社長、平井勇磨は、銀行勤めの舞に経営の悩みを打ち明ける。ちょうどそこへ、同僚の相馬健が現れ、お見合いを冗談半分にからかわれたが気に留めず、舞は相馬も巻き込むことを決める。
父親の急逝により3年前に社長の座に就任したばかりの勇磨は、先代が大口取引先から迎えたベテランの工場長、助川に頭が上がらない。そんな中、「助川の不正に気をつけろ」という内部告発を受け、どうするべきか考えあぐねていた。
 舞と相馬は工場へ乗り込み、不正を暴くべく聞き込みを始める。邪魔が入りながらも手に入れた、「犬にきいてみろ」と言う証言。これは何を意味するのか。
会社経営の難しさにも触れる短編。舞の正論が冴えわたる。

<みんなの感想>

◆ミステリ要素も含んでいるかと思いきや。

銀行ミステリの池井戸 潤の作品、意味不明なタイトル、とくれば謎解きだ!と思った自分が浅はかであった。いや、これは読後に爽快感のある物語である。
どうやらドラマ化した作品の番外編のようだが、原作を知らなくてもするすると内容が入ってくる。特に主軸の二人の関係性が初期に判明したため、大変読みやすかった。
内容は、深くは踏み込まないながらも人間の欲や自己中心性がうまく表現されていると感じた。自身に重ねてしまって恐縮だが、悪人であるはずの助川の最後の台詞は会社に長く務めた人間には身に染みた。
登場人物の気持ちが全員わからなくはないため、リアリティのある小説であった。
次回は著者の別の作品にも手を出す予定である。

◆お見合いから始まる物語、いいかも!

町工場の社長の勇磨さん、結婚相手の条件としては十分なのに、舞ちゃん結婚しないのかな…と思いながら読み終わりました(笑)。最後に決めるときは決めて、しかも周りの人のことを考えてる!良い社長さんになると思うな。
ただ、こんなお見合いが趣味のおばさんは現代にはいないんじゃ?とは思っちゃいました。私の周りでもそういう話は聞かないので。
文章も軽いし、読みやすかったです。長さもちょうど通勤電車の中で読み終わるくらいで、スッキリできる感じ。
ドラマを見た人なら登場人物を想像しながらも読めますし、オススメです!




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