戦後日本を代表する「ゴジラ」と「エヴァンゲリオン」を徹底解説
戦後日本を代表する特撮映画「ゴジラ」と、アニメ「エヴァンゲリオン」。
何故この2つの作品が人々に支持され続けているのか、日本SF大賞受賞の著者が深い愛情と洞察力で読み解きます。
「ゴジラ」と「エヴァンゲリオン」は、どのように生まれたのか。
2つの作品には、どんな背景があり、どんなつながりを持っているのか。
制作者たちの戦争体験がどう作品に反映されたのか。
時代を追って作品の変遷も読み解きながら、人々を魅了し続ける謎を探ります。
<みんなの感想>
◆ゴジラに感じるシンパシー
国土を破壊しようと暴れるゴジラ、悪者のはずなのに、どうしても憎みきれないゴジラ。
ゴジラ自身が戦争の被害者だからでしょうか。
ゴジラの生まれた時代背景が明らかになり、制作者たちも悩みながら、ゴジラに思いを
込めながら作品を作っていった過程がわかりました。
エヴァンゲリオンの解説を読んで、この作品への興味もふくらみました。アニメをこれからでも見てみようと思います。
◆奥深さを見た
ゴジラは戦争映画の特撮技術があったから撮れた作品だったこと。
廣野秀明監督の「ゴジラ」と「エヴァンゲリオン」を作成にあたっての葛藤。
「エヴァンゲリオン」の神秘性と錬金術の視点。
それぞれの名詞に込められたメッセージや、物語の伏線に驚かされる。
廣野監督と宮崎駿とのつながりが書かれていたり、恐竜の歯にこだわる歯科医ならではの筆者の一文があったりもする。
すべてにおいて奥深い解説書だ。