本当の意味で親身になってくれる不動産屋さんと、実際の街で家探し。
住みたい街ランキングで長年1位に居続けた吉祥寺(きちじょうじ)。
その吉祥寺にあるぽっちゃり双子の姉妹が経営する重田不動産(株)には、今日も今日とて家を探すお客さんが訪れる。人が家を探すとき、そこには理由が存在する。ある人は同棲を解消し、またある人は転職を理由に引っ越しを考える。その人々に寄り添うのが重田姉妹だった。
重田姉妹は、吉祥寺の物件を探して重田不動産に来た彼女たちの求めているものが吉祥寺にはないことに気づき、別の土地を紹介していく。街を歩き、雰囲気を肌で感じてから物件を紹介する姉妹。その過程は、物件を探す人々が人生を振り返って気持ちを整理するのに必要なものだった。
各話の最後にある「街ぶらラブ通信(レター)」というコラムでは、本編に登場したお店を紹介している。知っているようで知らない、新しい東京を見つけるのに最適な一冊。
<吉祥寺だけが住みたい街ですか? みんなの感想>
◆こだわり過ぎると良くないなと実感。
自分が家探しをするときのことを思い出しました。わがまま言いまくった挙句、一日に6件くらい内覧させてもらった記憶があります。とてもじゃないですが、一つの街をゆっくり歩いたりは出来なかったので、この漫画を読んで次は街込みで家探しをしたいと思いました。
個性的な不動産屋さんですが、物件探している人のことを考えてくれる感じにほっこりしました。
食べ歩きしているお菓子も美味しそうで、双子にお肉がついているのも納得でした。
◆ゆるっとした家探しをしよう
東京の穴場スポットを惜しげもなく紹介する漫画となっている。実際の家探しの時にも参考となる情報が満載だが、実際にこんな不動産屋に出会ったことはないため、あくまで事前勉強の一つだろうか。
1巻ではまだ明かされていない双子の私生活がこれから判明していくのかと、楽しみな部分がある。
物語は一話完結型でそれぞれが連携してはいないが、今後関わることがあるのかもしれないと楽しみな漫画であった。