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序章 始まりの書

勇者ヤマグチクエストのはじめての冒険譚

序章 始まりの書

2017年8月30日

電子書籍ランキング.comさんにて僕の連載スタートが決定したのが7月の25日。
それから一か月余り…。僕は初めて書く「コラム」などという自分が幾度となく見聞きしてきたものの、その得体の知れなさに戦々恐々とし、部屋の隅で虚空を見つめながら日が過ぎていくのを待つことで生命をギリ保ち現在に至ります。自分でもよく生きたなあと思います。

はじめまして。僕はプロダクション人力舎所属のお笑い芸人であります、ヤマグチクエストと申します。
このコラムを書かせていただくにあたって、読者諸賢の方々は「コイツハダレナンダ」という呪文を唱えるなどしているであろうことは察するに余りあるのですが、これは電子書籍ランキング.comさんも同様であり、僕の「おい企画で1位とったぞ、コラム書かせえや」というほとんど脅迫のような状況に慌てふためき、真面目な電子書籍ランキング.comさんは、『ヤマグチクエストという人間を調べる』という蛮行を処し、その結果、僕のほとんど更新していない改行すら怠りまくった駄文ブログを懸命に読み漁るなどするなどして情報を得ようとしてくださったらしく、それを打ち合わせで発表された僕は、まるでキスの味を覚えた恋する少女のように顔をぽうっと赤らめながら「ナニミトンネンワレエ」などと思いました。

コラムのタイトルですが、僕自身はじめてのコラムという、それはもう貴族の遊びのような甘美な響きをも感じさせるような高尚なものを書かせていただけるということでおててが打たれたこともありまして、「勇者ヤマグチクエストのはじめての冒険譚」と名付けました。
元々「勇者ヤマグチクエストの」という文言はつけていなかったのですが、電子書籍ランキング.comさんから「ヤマグチクエストさんがコラムを書くというニュアンスをタイトルに是非盛り込みたいのですが、どうでしょう」というあまりにも丁寧且つ低姿勢なご提案をいただき僕は二つ返事で「うん」と言いましてこのような塩梅となりました。僕のこういった素直さなどは、みんな称えるなどするべきだなあと思います。

ここまでで賢明な読者の方々はおそらく「やや!こやつ面倒くさい民であるぞ」と鼻をフンフンと鳴らしている真っ只中かと存じますが、これに関しまして本当に返す言葉もなく分度器のようなきれいな半円を土下座という形で表現し、その芸術性の高さで許しを乞う他なくなってしまいます。文体はおそらく変わりません。
しかし、そんな「そんなあ、苦手だなあ」と思った方に朗報があります。この連載は全5回となっております。ということは、あと4回耐えればいいのです。7より3少ない4です。楽勝ですね。
なので皆様短い間ではございますが、是非通勤通学などの時間で熟読し、皆様の視力いわんや時間というものを僕に少し使っていただけたらと思います。

では、僕がこの連載で何について書いていくのかを述べるなどしていこうと思います。なぜならそうした方がいいからです。
このコラムでは、まず『ドラゴンクエスト』というものについて僕なりの論点で書いていこうなどと思っております。
これはどういうことかと言うと、皆様初耳やも知れませんが僕の芸名の由来となったのはなんと、かの超名作ナンバリングタイトル『ドラゴンクエスト』でありまして、僕は小学校のころからこんな風に低レベルのユーモアを散りばめるなどして作文などの字数を稼ぐなどしていたので、「良い子はこぞって模倣するように。」と思うのですが、それだけ個人的思い入れの強い作品でありながら、約1か月ほど前に完全新作となる『ドラゴンクエスト11』の発売の興奮冷めやらぬ状況であるので、様々なジャンルの読書家が集まるこのサイトページに書かせていただくコラムであるにも関わらずおもくそゲームの話をさせていただきたいというあまりにも利己的な発案に対し、懐の広い電子書籍ランキング.comさんは「仰せのままに」とおっしゃって下さいました。ここまでで読者諸賢には完全に見抜かれてしまったと思うのですが、僕は優しい大人たちに完全に気を遣われています。もっと下に見て欲しいなと思います。なぜかと言うとその方が書いていて楽だからです。

ただそれではあまりにも申し訳がたたないので、それに付随した形で僕の好きな小説のお話もできればなあなどと思っております。
もしかしたら気付いてない方もいらっしゃるかと思うので一応言っておきますが、おまけです。このコラム自体がおまけみたいなものなので気になりませんね。そうですよね。

それでは皆様、本日より毎週更新の全5回のコラム『はじめての冒険譚』ぜひよろしくお願いします。
たくさんの方に読んでいただきたいので、皆様勇気を振り絞り会社の上司や、よく行く定食屋の旦那や、道行く小学生などに宣伝のほどよろしくお願いします。



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